将棋の谷口由紀女流二段(26)が27日、東京・渋谷区の将棋会館で行われた第42期女流王将戦予選で小高佐季子女流1級(17)に勝ち、同日付で女流三段に昇段した。「女流二段昇段後90勝」の規定を満たし、4年ぶりの昇段となった。
谷口は1993年、大阪府大阪狭山市生まれ。故・村山聖九段の師匠として知られる森信雄七段の門下。2008年に女流育成会に入会し、10年に女流棋士(女流2級)に。16年にマイナビ女子オープン、同年と18年に倉敷藤花戦でタイトルに挑戦した。
今期は第46期岡田美術館杯女流名人戦女流名人リーグで初優勝を果たして挑戦権を獲得。来年1月19日に開幕する5番勝負で里見香奈女流名人(27)=清麗、女流王位、倉敷藤花=に挑戦し、悲願の初タイトル獲得を目指す。
通算成績は264戦163勝101敗、勝率・617。昇段に王手を掛けてから3連敗を喫していたが、節目の勝利を飾った。
続けて行われた加藤結李愛女流初段(16)戦にも勝利し、本戦トーナメント進出を決めた。局後は「年内に決めたかったのでホッとしています」と笑顔を見せた。
報知新聞社
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